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「行き着くところはみな同じ」

私は中学2年の終わりから卒業まで不登校でした。タイトルの言葉は家庭訪問にきた校長先生が言ってくれた言葉です。私が通っていた中学校は何というか……色々と問題の多い学校で、あるトラブルに巻き込まれてしまったんですね。そのトラブルがきっかけで、学校に行けなくなりました。

本来ならきちんと通わなければならない学校。普通のことができない自分って何なんだろうな?この「普通」のことができない、やれないと言うのは精神的にクるもので、よく夜中に吐いてました。自己嫌悪パワーは凄まじい。

そんな毎日を過ごしながら卒業間近まで時は流れ……ある日、校長先生が自宅訪問。前任の校長は教育委員会に異動とのこと。新しく赴任した校長先生で、私は家庭訪問のときに初対面。中肉中背で、グレーのスーツを着た優しそうな人でした。

「あー、卒業までもう少しだから登校しろとか言われるのかな」と身構えていたのですが、校長先生は一言もそんなことは言いませんでした。

「はじめまして。あなたがミツイさんですね。僕が新しい校長の○○です、よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします」
「あー、会えて良かった!前任の校長先生や小学校の頃の担任の先生と校長先生から、色々ミツイさんのことは聞いていたんですよ」
「前の校長と小学校の頃の?」
「僕は君の事を知らないから、どんな子なのか話を聞かせてもらったんです」

校長先生は私の小学生時代の話をひたすらしていました。

泣いている子や元気のない子に必ず声をかけていたこと。
くたびれた花壇を一人で手入れしていたこと。
一人でいる子と一緒に遊んでいたこと。

私自身がまったく覚えていないことを校長先生が嬉しそうに話していました。

そのとき、校長先生は「ミツイさん、人間が行き着くところは同じだよ」と言いました。歩みが早くても遅くても、歩幅が大きくても小さくても同じ。あなたはクラスメイトよりも劣っているんじゃない、歩く道が違うだけなんだと。

「若いうちに寄り道や遠回りをすると、人生の楽しみ方が分かります。先は長いんですから、楽しまないと」

女子中学生に言う言葉にしては、若干渋い気がしますが……この言葉で救われたのは確かです。

15歳だった私は31歳になりました。未だに遠回り、回り道、寄り道の人生を送っていますが、めっちゃ楽しいです。校長先生ー、最近は中国語やってるよー!台湾人や中国人と異文化コミュニケーションしてるよー!

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最終更新日:2017-01-07 00:29

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