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オーディションと見せかけた詐欺に遭いそうになった話

選ばれし者たちが集う芸能界。では、その選ばれし者になるにはどうすればいいか?

答えは「オーディションに参加する」です。これが一番手っ取り早いのですが、オーディションを開催している事務所の中には悪徳事務所も存在しているので注意が必要です。私は引っ掛かりそうになりました。

あれは20代前半の頃、ギタリストのオーディションに参加したときの話……。インターネットから応募をして、某所にある芸能事務所に向かったのですが、事務所というかただの雑居ビル。中は書類が散乱し、整理整頓という概念がまったくないところでした。そして、有名なアーティストや俳優を世に送り出していないのです(大手や中堅芸能事務所であれば、一度は見たことや聞いたことのある人が所属しています)

もうこの時点でダメなところに来てしまったと察知。面接官である黒ポロシャツの太い中年男性に連れられて、地下のスタジオでギターを弾きました。この黒ポロシャツ氏、良くも悪くも「ギョーカイジン」という態度で、超有名ギタリストを呼び捨てにできる仲だとか、○○のライブにゲスト参加できる仲だとか、自慢話がとても多かったです。

黒ポロシャツにボロクソに評価されたあと、彼はこんなことを言い出しました。

「うん、今のままではダメだけど僕が教えてあげるよ。僕が講師してるスクールなんだけどね」

そう言いながら差し出した1枚のチラシ……1年間の学費が200万近いスクールに通えという訳です。オーディションとは名ばかりで、実際はスクール生を捕まえるためのエサ。事務所の中には何名かスクール生の方がいらっしゃったんですが、覇気のない表情をしていたのが印象に残っています。

「いや、結構です。こんなに払えませんし」
「タダでいいよ」
「はい?」
「体で払ってくれるなら、タダでいいです」
「それどういう意味ですか」
「大人なんだから分かるでしょ」

これ話を盛っているように見えますが、実話です。黒ポロシャツ氏、本当に「体で払って」とのたまったんですよ。本当にあるんだこんな話と思いながら、席を立ちました。

「……今日はありがとうございました」
「あとでメールします」

そのメールは「僕がいいギタリストに育てますから二人で頑張りましょう。後日事務所に来てください」という内容でした。まるで信用できない人でしたので、メールは削除、着信拒否で終了。

世の中の芸能事務所にはスクール費や登録料と称して多額のお金を取る事務所があります。もちろん仕事なんて回ってきません。オーディションをお考えの方はなるべく大手や中堅事務所で受けてください。ネットで評判を調べるのも忘れずに!

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最終更新日:2017-02-13 01:02

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